フリーランスの現状について
働き方が多様化してきているので、企業に所属して仕事をするという形だけでなく、フリーランスとして、特定の会社に所属せずに仕事をする方の人数は大幅に増加してきています。
2015年時点で、専業フリーランスの人口は79万人。副業や複業という形でフリーランスとして活躍している人は343万人と言われています。
これが2030年には、専業フリーランス188万人。副業/複業フリーランス592万人までになると予想されています。
フリーランスについてより深く知りたい方はこちらの記事を参考に。
https://webtre-plus.com/archives/645
https://webtre-plus.com/archives/1059
企業から見たフリーランス
フリーランスという立場で仕事をすると、本人は時間的に自由度が増し、基本的には働く場所に制限はありません。
こういった魅力があるフリーランスですが、どうしても個人という立場上、企業から見たときの信用が低いのは事実です。
ではなぜ、フリーランス人口がどんどん増え、企業側はフリーランスに仕事を依頼するのでしょうか?
ここでは企業がフリーランスに仕事を依頼するメリットをまとめました。
是非フリーランスの人に仕事を依頼しようか考えている企業様は参考にしてみてください。
企業にとってのメリット
リスクの軽減
正社員として社員を雇うのか、フリーランスとして案件ベースで仕事を依頼するのか。
年間通して同じ仕事量が常にあるなんてことは、なかなかありません。
業務量は常に変化しています。
正社員として雇うということは、仕事量が少ないときにも給与を支払う必要があるということです。
これがもしフリーランスだったとしたら、仕事量の多いときにはたくさん仕事を依頼し、仕事量の少ないときには依頼する仕事の量も減る。
といった形で、仕事量に応じた依頼が可能です。
柔軟に仕事を振り分けられる
例えばデザインの仕事を依頼したいとします。
自社でデザイナーを雇っている場合、その人にデザインの仕事を依頼することになるでしょう。
その人がどんなデザインを得意としているかは関係なく、その人にデザインの仕事を依頼するのです。
これが例えば企業外で様々なタイプのフリーランスデザイナーと繋がりがあったとします。
そうすると、案件に合わせて得意とするフリーランスデザイナーに仕事を依頼することが出来るのです。
スピードが早い
これはすべての物事に当てはまるとは言えません。
ただ、フリーランスという働き方は、基本的に仕事をする時間を自分で決められます。
つまり、一般企業が休みの土日も仕事をしている可能性は大いにあります。
週末に仕事を依頼し、週明けには納品される。
そんなサイクルを実現することも可能となるのです。
全員が同じリズムで仕事をしている企業にとって、自分が休みのときに仕事を勧めてくれている人がいるというのは非常にメリットと言えます。
もちろん、依頼する人によってスピード感は異なりますが、身軽で自由度が高いのがフリーランスの特徴でもあるので、企業側としては都合の良い存在であるといえるでしょう。
コストが安い
一概にすべてのフリーランスの方が単価が安いとは言えません。
ただ、フリーランスに依頼するということは、必要のないコストを省くことが可能です。
なぜなら、1人で仕事をしているので、基本的には制作物に対してのみの報酬であれば問題はないはずです。
例えるのなら、「直売店」と「小売店」のような感じです。
同じ商品を販売するのであれば、直売店のほうが安くなります。
卸業者を通す中間マージンや、人件費、店舗運営費といった諸経費がかからないからです。
こういったことから、一般企業に対して仕事を依頼するよりも、フリーランスに依頼したほうが、企業側としてはコストを抑えて仕事を依頼することが出来るでしょう。
まとめ
個人の信用に関して大丈夫かなと言われるフリーランスですが、企業側から見たときにメリットとなる部分は大いにあります。
様々なタイプのフリーランスと繋がっておくことで、受け入れる仕事の幅も広がります。
リスクとして挙げられる信用の面に関しては、積み重ねていくものかと思います。
このリスクを軽減するためにはまずは小さい仕事から依頼するといった形で、リスクを軽減し、信用を積み重ねていくことが良いでしょう。
是非今後、フリーランスの方への依頼を検討されている企業様の参考になればと思います。