IT業界でフリーランスエンジニアとして働く場合、大きく分けてふたつの選択肢があります。ひとつは在宅型の働き方、もうひとつは常駐フリーランスの働き方です。今回は、IT業界における常駐フリーランスの働き方についてご紹介します。
IT業界の常駐フリーランスについは、こちらの記事でも紹介しています。
【これからの時代の働き方。ITフリーランスの働き方と将来性】
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IT業界の常駐フリーランスとは?
在宅型フリーランス/リモートワークとは?
一般的に在宅型か常駐型にわかれるIT業界のフリーランスですが、両者には決定的な違いがあります。
在宅型は一般的に「リモートワーク」とも呼ばれています。すべての作業や打ち合わせをオンライン上で行うため、オフィスに出向いてクライアントとミーティングをしたり、作業をしたりする必要がありません。
カフェやレンタルオフィスなどで、パソコンを開いて作業をしているプログラマーを、見かけたことがあるかと思います。
在宅型は自宅でなくても仕事ができるのが魅力的です。また、拘束時間がないため、自分で自由にスケジュールを組めます。
常駐フリーランスとは?
その一方で、「常駐フリーランス」はその名のとおり、クライアント企業のオフィスに常駐し仕事を進める働き方をいいます。契約時間は、月単位で決めることがほとんどで、週に3日間だけ常駐する人もいれば、週に5日間みっちり働く常駐フリーランスもいます。
リモートワークと比べると、ボーっとしている時間や休憩時間も収入が発生する場合がほとんどです。そのため、週5日間一日8時間以上働くような契約の場合、社内SEなどのサラリーマン・プログラマーとほとんど変わらない労働環境といえるでしょう。
収入の面では安定しており、魅力的と感じる人が多い一方で、フリーランスになった意味をあまり感じられないという不満を抱く人も多いようです。
常駐フリーランスの労働時間
常駐フリーランスの労働時間は、個人と企業が最初に取り交わす契約書の内容によって変わってきます。
大抵の常駐フリーランスは、140時間~180時間/月で契約する場合が多いようです。
140時間/月の契約で、1日8時間労働をした場合、1ヶ月間に出勤する日数は17.5日となります。この場合、サラリーマン時代と比べると、少し自由を実感できるはずです。
160時間/月以上になると、一日8時間労働をした場合、月に20日間ほど出勤せねばならず、サラリーマン時代とほとんど変わりません。
しかし、IT業界のサラリーマン・プログラマーは残業が当たり前のように多いので、その頃と比べると160時間/月でも十分に楽だと感じるフリーランスエンジニアも多いことでしょう。
納期が迫っているようなプロジェクトは160時間~200時間/月で募集しているような企業もあり、その場合は大概200時間ぎりぎりまで働かされることを覚悟しておきましょう。
そのため、最初は160時間以内の契約を結ぶフリーランスエンジニアが多いようです。
IT業界の常駐フリーランスには年齢制限がある!?
常駐フリーランスの依頼案件には、年齢制限がある場合が多いようです。
応募できる年齢が20代までの案件や、30代までの案件が目立ちます。
フリーランスエンジニアの平均年収を年齢別にみた推移では、40代のフリーランスエンジニアの年収が、一番高くなっています。
そのため、コストを抑えようとする企業側が、常駐フリーランスの年齢制限を設ける傾向にあるようです。
また、50代以上になると平均年収は下がりますが、企業側の担当者が年上の人材を雇用しにくいと感じているケースが多いようです。
若いときは、何でも経験しておこう!
常駐フリーランスが良いのか、それとも在宅型/リモートワークが良いのかで迷うひとも多いことでしょう。
しかし、IT業界において何でも経験できるのは、若いうちだけということになります。
どちらのフリーランス形態もそれぞれにメリットとデメリットがありますが、若いうちは何でも経験して将来のキャリアアップにつなげましょう!