誰でも簡単にフリーランスなれる時代になった現代。
しかし、そこには、多くの人が知らないお金に関する「落とし穴」が潜んでいます。
フリープログラマーとして独立する場合、意外に多くの初期投資が必要になってきます。
今回は、フリープログラマーになる前にどのような準備をすべきなのか?
そして初期投資はどのぐらい費用がかかるのかをご紹介します。
フリープログラマーに必要な初期投資
ビジネスカード
初期投資のなかで最も重要なビジネスカード。
フリープログラマーになると、自分の能力や経験をアピールする必要があります。
その最も手っ取り早い方法がビジネスカードと言えるでしょう。名前や連絡先の他に、得意としている言語、分野などを書いておくとよいでしょう。
デザインも、分野にあったデザインを考慮することで、一目でクライアントにアピールできるという利点があります。
最近では、オンライン注文も豊富で安価でプロフェッショナルな仕様のビジネスカードを作ることが可能です。
外付けのハードドライブ
フリープログラマーにとって必需品ともいえる外付けハードドライブ。
クライアントが提供するデータや、成果物を保存するのに必ず必要です。
容量は大きいに越した事はありませんが、最低でも250GB以上のものを用意した方が無難です。
プログラミング用のPC
初心者のフリープログラマーは、なるべく大きな出費は避けたいところ。
しかし、初期投資のなかで決して妥協してはならないのが、PC選びです。
かといって、最初からMacを購入したり、秋葉原などで部品を購入して自分でPCを組み立てたりするのは、少しハードルが高いことでしょう。
フリープログラマーは、最初は、プログラミングに最低限必要なラップトップやPCを選ぶようにしたほうが賢明です。
具体的には、以下のようなスペックになります。
・最低でも8GB以上のRAMを搭載していること
・第3世代または第4世代のプロセッサー
アニメーションやモデリングの場合
アニメーションやモデリングのプログラミングを行う場合は、ある程度新しいハイスペックなグラフィックス・カード(ビデオカード)の初期投資が必要になります。
例えば、NVIDIAのGeForce GTX 1060搭載の6GB。これぐらいなら、十分競争に耐えうると言えるでしょう。
すべてのフリーエンジニアに共通すること
最低3ヶ月分の家賃、生活費や光熱費など
最初の3ヶ月は収入が安定しないことを想定すべきでしょう。
そのため、最低でも3ヶ月分の家賃や、生活費、光熱費、通信費、交際費、交通費など生活や仕事にもろもろかかる費用は、貯金から仕分けしておくべきです。
もちろん、この他に貯金もあれば、それに越したことはありません。また、PCや周辺器の故障など突発的な出費には備えておきましょう。
最低3か月分の国民年金や国民健康保険料、住民税など
会社員から、フリープログラマーになると、市役所や区役所で厚生年金から国民年金へ、社会保険から国民健康保険への変更手続が必要となります。
これらと、住民税などはすべて前年の所得税をもとに計算されるので、会社勤めをしてきた人がフリープログラマーになって無収入になったからといって軽減されるものではありません。
仕事が軌道に乗るまでの最低3か月分は用意しておきましょう。
会計ソフト
初期投資のなかでも、一番忘れがちで軽視されがちな「会計ソフト」。
フリープログラマーになったら、事業を開業してから2ヶ月以内に税務署へ青色申告の申請書を届出なくてはなりません。
税金の申告など先のことだからと放っておくと、後でレシートが見当たらなくて、経費の申告に困ったりすることも。必ず先延ばしにせず、最初からコツコツと会計ソフトなどに記帳してゆきましょう。人気の高い主な会計ソフトには、弥生会計オンラインやfreeeなどがあります。
青色申告や会計ソフトに関しては、以下の記事で、くわしく紹介しています。
【フリーランスの税金の話。確定申告って青色?白色?話題のfreeeや弥生も紹介!】
https://webtre-plus.com/archives/1701
口座の開設とクレジットカードの申請
銀行カードやクレジットカードは、初期投資と言ってもお金がかからないため、会社員時代に早めに作っておくことをおすすめします。
フリープログラマーになれば社会的信用は落ちてしまうので、会社員時代のように簡単に銀行キャッシュカード付きのクレジットカードなどが作れなくなってしまいます。
クレジットカードを作る際には、利便性だけでなく銀行系などなるべく信用度の高いクレジットカードを作っておいた方がいいでしょう。会社員時代のクレジットヒストリーがしっかりと蓄積されていれば、開業資金を銀行から出資してもらうことも可能です。
フリープログラマーになる前に初期投資額を把握しておこう!
フリープログラマーというと簡単になれそうなイメージがありますが、意外に多くの事務手続きや、初期投資が必要になってきます。
今までは、会社が代わりに行ってくれていたことも全て自分でやらなくてはなりません。
本業以外のことは、なるべく手早く効率的に済ませて、本業に集中したいところ。
独立してフリープログラマーとして成功するためにも、必要な費用や手続はしっかりと把握しておきましょう!