AI(人口知能)は医療にどんな影響を与えているのか?今後の展望

初心者プログラマーにとって、AIが医療業界に及ぼす影響を把握しておくことは、とても重要です。
将来AIエンジニアを目指すプログラマーは、特に医療業界がビッグクライアントになることを視野に入れておいたほうが良いでしょう。
この記事では、AIが今後、医療に与える影響をご紹介します。
 
AIとは何か?については、以下の記事でも詳しく説明しています。

【IoTとは何?AIと何が違うの?事例を含めてご紹介!】
https://webtre-plus.com/archives/1641

 

目次

日本のAI開発はこれから!

日本のAI開発はこれから!

2018年後半から、日本でも、AIを活用した医療機器の製造や販売が行われるようになりました。

 

日本のAI開発のスタートは、中国や米国にくらべると非常に遅れています
今後どのように追いついていくかが注目されています!

 

AI技術は海外でどのように活用されているのか?

AI技術は海外でどのように活用されているのか?

AI開発の先進国米国では、すでにさまざまな医療の現場でAI技術が導入されています。

米国での導入例

  • 画像分析を瞬時に行う
  • 心臓疾患リスクを発見するシステム開発
  • 癌の早期発見をする
  • 診断のスピードを速める
  • 診断の精度を上げる
  • 糖尿病網膜症の診断をする

 

AI開発に投資されている政府の予算額は?

AI開発に投資されている政府の予算額は?

日本が海外のAI開発に大きく遅れをとっている原因には、政府がAI開発に投資している予算額の差からも見て取れます。

AI開発に向けた中国政府の予算は年間約4,500億円と、日本の予算(約770億円)と比較すると約6倍。さらにAI分野へのグローバル投資額435億ドルのうち317億ドル、つまり全投資額の4分の3は中国が占めていると、2018年の中国人工知能産業年会にて、工業情報化部傘下・中国信息通信研究院の副所長・張雪麗氏は報告した。その差は歴然だ。(引用:『日本のAI開発は米国、中国を追う状況に』|Ledge.ai https://ledge.ai/medical-comparison/

 

中国政府の予算が、世界で一番多く、AI開発への全投資額の4分の3を占めているそうです。
そのうえ、中国のある大手IT企業は、新卒エンジニアに数千万円の年俸を提示していることでも、最近、話題になりました。
今後、中国のAI開発からは目が離せません!

日本でのAI技術の医療活用例

2019年現在、日本でもAI技術を、医療の現場に活用するための研究が進められています。

超高齢化社会において、患者数は増え続けるいっぽうです。
医療の現場では、つねに人員不足が問題に。今後のAI技術の導入には期待が高まっています。

進行中の研究例

自治医科大学 「ホワイト・ジャック」の開発。これまで医師が行ってきた総合診療を効率化させ支援する。診断ミスの減少にもつながる。
東京大学医科学研究所 AI技術による癌患者の遺伝子データの解析。遺伝子変異に対する治療薬の提示。

急性骨髄性白血病患者の遺伝子データを解析し、特殊なタイプの白血病の可能性を提示。

がん研究会FRONTEOヘルスケア KIBIT」の開発。特定分野における医師の診断支援。

(参考:『特集「AIで医療の未来はどう変わる?」』|Sony Life https://cs.sonylife.co.jp/lpv/pcms/sca/ct/special/topic/index1704.html

 

どの研究も、今後、開発が進めば、医療の分野に大きく貢献しそうな研究ばかりですね。今後が期待されます。

 

AI開発の今後の展望

AI開発に向けられる政府の予算額は、今後さらに大きくなっていくことが予想されています。というのも、米国や中国に追いつき追い越そうとするヨーロッパ諸国などの開発競争が始まっているからです。

 

AI開発は、もはやIT開発の枠におさまらず、国家戦略のひとつとして、国を大きく動かしていくことでしょう。それだけ、多分野における期待が高まっていることを示しています。

 

AI技術が医療に及ぼす影響に注目しよう!

今回は、AI業界にとってビッグクライアントになりつつある医療業界の動向と、世界におけるAI技術の導入例をご紹介しました。
日本におけるAI開発は、まだ発展途上の段階ですが、これからますます政府の予算も投入されていくことが予想されています。プログラマーの仕事が、将来AIにとられてしまう時代が来る可能性がある一方で、AIエンジニアには、朗報と言えますね。
AIエンジニアを目指すなら、まずは比較的かんたんなマークアップ言語やPythonから始めましょう!

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