AI技術を活用した国内向けのサービスが、ここ数年で急激に増えてきています。当初はB to B(企業→企業)が多かったのですが、最近ではB to C(企業→消費者)のAIサービスも増えてきています。今回は、AI技術を活用した人気の国内向けサービスを5選ご紹介します!
AIを活用した人気のサービス1:人工知能と会話ができるLINE
(参考:『LINE公式アカウント LINEのAIを用いた「シンプルQ&A」をリリース!ユーザーからの簡単な質問に自動返信が可能に』|LINE for Business https://www.linebiz.com/jp/column/service-information/20190807/)
人工知能と会話ができるサービスを導入して話題になっているのがLINEです。これは、LINEで人工知能を搭載しているアカウントにつながると、AIと会話ができるというサービス。
特徴としては、質問に対する答えを全て自動返信にすることが可能。質問の内容にあわせて数百パターンの返信も可能です。また、AIが返答できないような質問は、有人チャットに切り替えることもできます。
まだ全てのアカウントで導入されているわけではありませんが、有名人や企業をなどのアカウントで少しずつ人工知能を取り入れるところが増えてきています。
人工知能と会話ができるLINEアカウント例
(参考:『LINE公式アカウント LINEのAIを用いた「シンプルQ&A」をリリース!ユーザーからの簡単な質問に自動返信が可能に』|LINE for Business https://www.linebiz.com/jp/column/service-information/20190807/)
以下では、すでに人工知能を搭載している公式LINEアカウントをご紹介します。
石原さとみ
女優の石原さとみさんのアカウントは、女優としては初めてのLINE公式アカウントです。
会話の自動返信など、ファンにとってはたまらないサービスが盛りだくさん。
資生堂AIみみちゃん
「資生堂AIみみちゃん」は、LINEで人工知能に美容相談ができるサービスです。簡単な質問の場合は、人工知能と会話し解決へ。よりパーソナルな質問は、知識と経験が豊富な担当者に直接質問ができます。
ローソン
コンビニチェーン店のローソンも、人工知能との会話が可能なLINEサービスを展開しています。このサービスでは、商品のお問い合わせの他にも、健康スタンプ帳やAIと対戦するゲームなどさまざまなお楽しみが満載です。
この他、任天堂、ポケモン、郵便局「ぽすくま」など、人工知能の会話できるLINEアカウントがぞくぞくと登場しています。
これから、ますますこういった無料で気軽に参加できる人工知能のサービスが増えていくので、ユーザーにとっては、非常に便利でお得な時代ですね。
AIを活用した人気のサービス2:ディープAI
(参考:『AI(人工知能)活用型世界株ファンド愛称:ディープAI』|アセットマネジメントOne株式会社 http://www.am-one.co.jp/fund/summary/313573/)
「ディープAI」は、AI(人工知能)活用型世界株ファンドの愛称で、AIが投資家や証券マンに代わって投資対象銘柄を選ぶ、というサービスです。
名前にAIがついていることから、ディープAIをAI関連株式に投資するサービスと勘違いする人も多いようですが、この認識は間違いなので気をつけましょう。
ディープAIは、AIが蓄積されたデータの解析をみずから行うディープラーニングを運用に活用。世界中の流動性を緩和した約4000銘柄の株価・財務などの、過去20年分の膨大なデータを解析してくれます。
ディープAIの凄いところは、投資家のミスにありがちな感情を排除し、株価上昇が見込める銘柄を徹底的に洗い出してくれることです。ディープAIは、人工知能によるスコアリングだけでなく、運用アナリストチームによる調査や分析結果も加えて、最終的なポートフォリオが構築されます。
実は、ディープラーニングによる銘柄選択は、もう10年ほど前から結果を出しています。このため、ディープAIのようなサービスは、今後さらに需要が高まっていくことが予想されています。
AIを活用した人気のサービス3:J.Score
(参考:『あふれる「未体験」に。』|J.Score https://www.jscore.co.jp/)
J.Scoreは、AIスコアを活用した人気のサービスです。
AIスコアとは、ユーザーが提供を許可したさまざまな個人データを取得、分析し、ユーザーの社会における信用性とポテンシャルをスコア化してくれるサービスです。
J.Scoreのスコア化に加味される個人データの例
- 年齢
- 年収
- 勤務先
- 性格
- 好み
- ライフスタイル
J.Scoreのユーザーがより多くの個人情報を提供することで、さらにきめ細かいスコア化が可能になります。そのため、より多くの情報を提供することがおすすめですが、共有したくない情報はふせておくことも可能です。
J.Scoreが提供するプロダクト
J.ScoreのAIスコアサービスを活用している代表例として、『AIスコア・レンディング』があります。
このサービスは、個人向けの融資サービスで、人口知能によってスコア化されたユーザーの信用度にもとづき、融資額や条件を提示することが可能です。
J.Scoreが提供するサービスには、他に『AIスコア・リワード』などがあります。こちらは、個人のスコアランクにもとづき、企業でさまざまな特典がもらえる、というしくみです。
J.Scoreのサービスは、セキュリティの面にも力を入れており、ソフトバンクとみずほ銀行の与信管理能力とデータ分析力を活用。個人情報は、目的のみに使用され、しっかりと保存されるので、比較的安心です。
AIを活用した人気のサービス4:アイネット
(参考:『アイネットとSPJが高精度AIクラウドサービスを共同開発』|SPJ https://spjai.com/inet-spj-cloud/)
株式会社アイネットは、ディープラーニングなどを活用したAIクラウドサービスの開発を、2018年8月に開始しました。
これは、機械学習やディープラーニングなどのAI技術を持っている株式会社SPJとアイネットの共同開発で、おもに中堅企業や中小企業に、安くAIクラウドサービスを提供しようというものです。
アイネットが今後、提供を予定しているプロダクト
アイネットは、以下のようなサービスの提供を予定しています。
AIによる文章校正や自動要約
文章の校正や自動要約が可能です。ディープラーニングとルールベースを活用し、精度を上げることで、よりクウォリティの高い文章に。
AIによる商品やサービスの口コミ分析
人工知能でインターネット上の口コミや評判を分析します。これは、ウェブサイトだけを参考にするのではなく、SNSやCRMのログなど、多角的に分析します。
AIによるカスタマーサポート
これにより、コンタクトセンターなどの業務が効率化され、人件費の削減につながります。
多言語対応のAIチャットボット導入
「インバウンド対応多言語AIチャットボット」を導入することで、外国語での問い合わせに、瞬時に自動対応が可能になります。アイネットの取り組みは、今後ますます注目度が高まりそうですね。
AIを活用した人気のサービス5:エクサウィザーズ
(参考:『株式会社エクサウィザーズ』|https://exawizards.com/)
エクサウィザーズは、AI技術を活用して、社会のさまざまな課題の解決に取り組む会社です。具体的には、以下のような取り組みがあげられます。
事故や危険のない生活環境
エクサウィザーズが提供するサービス「スマートトラフィックソリューション」は、あおり運転者などの自動検知、犯罪者などの可視化に向けたサポートをおこなっています。
AIイノベーション
エクサウィザーズが提供する「AIプロジェクト」では、顧客のAI企画から開発、運用にいたるまで全てをサポートします。
HR Tech
生産年齢人口が減少する未来に備えて、人びとがより働きやすい社会を提供する必要があります。エクサウィザーズが提供する「HR君」は、人口知能を活用したクラウド型人事サポートです。
具体的には、人事業務の効率化、社員の健康増進などがあげられます。パーソナルAIが社員のメンタルヘルスやフィジカルヘルスの改善、スキルアップなどを、その人に合わせて補佐してくれます。
これらの他にも、エクサウィザーズでは、寿命の延伸や、産業における人材不足のサポートなどさまざまな取り組みをおこなっています。
以下の記事でもAIを活用した医療サービスを紹介しています。
AIを活用した国内サービスを利用してみよう!
AI技術がどのようなものであるかを実感するには、やはり実際にサービスを利用してみるのが一番ですね。最近では、LINEなど、個人でも無料で利用できるサービスがあるので、まずはそういった利用しやすいAIサービスからはじめてみるのもおススメです。