WordPressとは
WordPressはCMSの一種です。
CMSとはContents Management Systemの略で、[marker]コンテンツ管理システム[/marker]です。
通常、ウェブサイトを作成する際にはHTMLやCSSといった言語の知識が必須ですが、今回ご紹介するWordPress等のCMSを利用することで、専門知識などがなくても、文章や画像を準備することで、自分オリジナルのウェブサイトを作成することが出来ます。
WordPressは2003年にオープンソースのシステムとして公開され、世界中の方々が利用しています。
下記の表をご覧ください。
グレーで表示されているのが、世界のウェブサイトを対象とした利用率。
グリーンで表示されているのが、CMSを利用して作成されているウェブサイトを対象とした利用率です。
(参照元:https://w3techs.com/technologies/overview/content_management/all)
世界中に存在するウェブサイトのうち、[marker]31.5%のサイトがWordPressで制作されています[/marker](2018年7月時点)
日本国内に至っては、CMSを利用して作成されているウェブサイトのうち[marker]82.6%のサイトがWordPressを利用して作られています[/marker]。(下記表参照)
これだけ世界中に利用されているWordPress。
言葉は知っていても、実際にどんな特徴があって、どんな仕組みのものなのか質問されると、説明しにくいものです。
この記事では、初心者の方でもWordPressがどんなものなのかしっかりと理解出来るように解説しています。
WordPressの仕組み
WordPressはPHPというプログラミング言語で構成されていて、コンテンツ管理についてはMySQLというデータベースが利用されています。
簡単に説明すると、データベース(MySQL)に格納されたデータをWordPressのシステム(PHP)が必要に応じて呼び出し、その結果をウェブページとしてブラウザに表示している。こういった仕組みになっています。
つまり、WordPressを動かすPHPとデータを保持するデータベースが分かれており、連携して1つのページを表示させるというのがポイントです。
WordPressで出来ること
では、まずはWordPressでは何が出来るのかです。
上記に記述したとおり、WordPressを利用することで、HTMLやCSSといった言語を勉強していなくても、ウェブサイトを作成することが可能です。
もちろん知識がある場合は、様々なカスタマイズが可能となります。
極論、知識さえあれば何でも出来ます。
それほどまでに制限なく様々なカスタマイズが出来るのがWordPressの特徴です。
ただ、何でも出来るといっても、やはり長所と短所が存在します。それについて紹介です。
WordPressの長所
情報が豊富
上記で紹介している通り、WordPressは世界的にもそうですが、日本国内でも多くの方が利用されています。
そのおかげもあり、WordPressに関してインターネットで調べると非常に多くの情報が出てきます。
テーマに関する情報、プラグインに関する情報、本当に多くの情報がインターネット上に掲載されているので、分からないことがあれば、解決しやすい環境が整っています。
プラグインが豊富
WordPressにはプラグインというものがあり、これを利用することで、サイトを簡単にカスタマイズすることが可能になります。
プラグインとは機能を追加する機能で、管理画面から簡単に追加することが出来ます。
これらのプラグインは無料のものが多く、セキュリティ対策をしたり、問い合わせフォームを作成したりと、様々な機能を持ち合わせたプラグインが存在しています。
ただ、あまり多くのプラグインを利用すると、サイトが重たくなるので注意が必要です。
テーマが豊富
WordPressではサイトを作る上でテーマを設定します。テンプレートのようなものです。
有料で利用できる高機能のテーマもありますが、無料のテーマでも十分な機能が備わっています。
日本製のテーマもあり、非常に使い勝手が良いです。
また、上記に記載している通り、テーマに関するカスタマイズ情報も非常に多く、テーマによっては初心者の方でも簡単にカスタマイズすることが可能です。
信頼性が高まる
WordPressはセキュリティ面の機能の更新が頻繁に行われています。
そういった観点から、サイトに訪問する人にとっても、サイトを作成する人にとっても、信頼性の高いサイトが制作できます。
また、WordPressを利用することで、無料ブログとは違いサイトに広告が掲載されません。
SEOに強い
基本的なSEO対策は利用するテーマに機能として備わっていたり、プラグインを追加することで、SEO対策をすることが可能です。
もちろんしっかりとSEOに対しての知識を身につけることがベストですが、そこに対しての知識が無い方は、WordPressを利用することで、最低限のSEO対策を簡単にすることが可能です。
WordPressの短所
コミュニティがない
アメーバやはてなブログのように、WordPress内での横のつながりを作るようなSNSのような機能を持つコミュニティはありません。
そのため、オープンしたてのサイトにはアクセスが集まりにくかったりもします。
サーバー・ドメインを用意する必要がある
無料で制作出来るというふうにお伝えしていますが、WordPressのサイトを作成する手順としては、サーバーを用意し、ドメインを取得し、そこにWordPressをインストールするといった流れになります。
そのため、ご自身でサーバーとドメインを取得する必要があります。
下記の章にどのようにWordPressを始めるかをまとめていますので、詳しくはそちらを御覧ください。
WordPressの更新による弊害の発生リスク
長所の面でも一部触れていますが、セキュリティ面等の向上のため、WordPressは頻繁にサイト更新が行われています。
WordPress自体を更新することで、サイトの安全性の向上を図ることは可能ですが、インストールしているプラグインが更新したバージョンのWordPressに対応していなかったりすると、プラグインがうまく機能しなくなることがあります。
そういったリスクを防ぐために、常に定期的にバックアップを取り、何か起きたときにすぐに元の状態に戻せるように準備しておく必要があります。
WordPressの始め方
上記で記載したとおり、WordPressを利用したサイトを運営するためには、レンタルサーバーの契約、ドメインの取得をする必要があります。
ここでは、それぞれがどんなものなのかをご紹介します。
レンタルサーバーの契約
まず、レンタルサーバーについてです。
名前の通り、サーバーを借りるということです。
サーバーとは、簡単にいうと様々な情報を持っているとても高機能なパソコンです。
サーバーは、インターネットに接続すると、その反対側で可動しています。サーバー上に様々なウェブサイトが存在していて、そこにインターネットを通してアクセスすることで、ウェブサイトを手元のPCやスマホで閲覧することが可能になります。
サーバーがダウンしたという言葉を聞いたことある方もいらっしゃると思います。これはサーバーに多くの人が訪れたことでサーバーの容量を超えてしまったことが原因です。
つまり大きなサーバーを持つほど、たくさんの人が同時にアクセスしても何ら変わらない運営をすることが可能となります。
サーバーが小さいと、その分、料金は安いですが、小さなサイトしか運営することが出来ず、たくさんの人が訪れるとサーバーダウンという現象に陥ります。
ドメインの取得
続いてドメインについてです。
ドメインはサイト訪問時に表示されるURLのことです。
世界中に同一のURLは2つとして存在しません。WordPressでサイトを制作する際は、自分専用のURLを設定する必要があります。
このサーバーとドメインの関係はよく家に例えられます。
土地(サーバー)を契約し、住所(ドメイン)を設定する。
土地が広ければ広いほど、たくさんの住所を設定することが出来、そこの住所に建てる家(ホームページ)の大きさも大きくすることが可能です。
土地が小さいと、その分小さな家しか建てられません。
下記のレンタルサーバー会社でサーバーを借りたりドメインの設定も可能ですので、ぜひ参考にしてください。
【レンタルサーバー会社】
・エックスサーバー
https://www.xserver.ne.jp/
・さくらインターネット
https://www.sakura.ad.jp/
・お名前.com
https://www.onamae.com/
まとめ
WordPressは世界中で愛され、様々な方に利用されています。
多くの人が利用するのにはそれなりの理由があります。
WordPressを利用することで、サイト制作未経験者でも、比較的簡単にオリジナルサイトを制作することが出来ますので、ぜひウェブ制作に興味ある方はWordPressから始めてみてはいかがでしょうか?